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2024年03月30日00時07分
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レオアメ単発SS

2009年10月11日22時13分
レオン×アメジ
R-18…もなくていいかしら。

・レオンはへたくそだと思ってる←
・一応自宅アメ捕虜設定ベースだったりする
・突発単発なので相変わらず勢いまかせ



「愛の言葉は簡潔に」

 あなたに抱かれているから幸せなの、とか
 愛し合っているから得られる快感、だとか

 安易に等式が得られるのは、作り話の中だけだ。



***愛の言葉は簡潔に***



 顔が近づきそっと瞼を閉じれば、唇が重なり合う。背中にまわされた手に支えられながら私の身体は傾き、寝具に埋もれる。
 曝ける肌、落とされるあかい印 もう幾度目になるだろうか、繰り返される色事。
 何故こうなったのか、経緯はよく覚えていない。初めは無理矢理だった。拒絶の意をいくら表しても受け入れてもらえず、酷く絶望したこともあったが。それは私を思うが故の行動であり、理解した、が。
 特に恋愛感情といったものは私も、そしてあいつにも無いはずなのだが。
 やはり、経緯はよくわからない。

「…っ」
 つい、と中心を指が撫でる。思わずぴくりと身体が跳ね口から吐息を漏らせば、奴は私の上でにこりと笑い、胸元に小さく接吻を落とす。
「嬉しいな、アメテュストス」
「何がだ、…ん…ッ」
 言葉の意味を問えど、答えの代わりに返ってくるのは肌に触れる指。
 衣擦れの音と共にひんやりと曝された肌に夜の空気が触れる、と思えば熱を帯びた指が撫で、柔らかな唇が触れる。
 ああ、全く――。

 暫くの愛撫の後にはやはり続く行為。
 ゆっくりと脚を押し広げ、ぺろりと舌が足の付け根を舐める。
「アメテュストス」
「……ぁ…?」
「いれても良いか?」
 思わず、その言葉に溜め息が漏れる。
 幾度も繰り返された行為。合意の上、拒否することなく此処まで続けた上で今更何を
 それに、
「その問いに答える必要はあるのか?」
「・・・。」
 溜息混じりに返せば、目をくりっとさせ一瞬きょとんと呆け、そしてぱぁと笑み、抱き締められる。
「アメテュストス、大好きだぞっ」
 はしゃぐ子供のように声を弾ませ、一回唇を重ねたかと思うと、ぐ、と固く強張ったものが押しあてられた。
「ぃッ…!」
 あぁ、何度受け入れようとも慣れぬ。苦痛に顔がゆがむ。
「っイ…ッ、ツぅ…ぁ、っ!」
「アメテュストス…っ」
 あぁ、だから、
「愛しているぞ」
 是非を問われようど拒否しようと苦痛を表せど、どうせこの男はお構いなしなのだ。



「大丈夫か、アメテュストス?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 痛む箇所に触れることなく、身体を弛緩させ布団に顔をうずめたまま、眉を細め睨みつける。
「す、…すまない……。」
 そうすれば、まるで耳としっぽを垂れ下げた犬のようにしゅんと俯き涙目になって―…、先ほどまで私の苦痛もお構いなしに喰らいついてきた癖に、なんという。
 毎度の事なのだから私も承知の上だ。けれども、やはり、なんというか…その…、…。うむ、まぁ、そういう事だ。たとえ愛し合う恋人同士でも少し遠慮したくなるようなものだ。
「あ、あめ・・・」
 厳しい目をしたままふいと顔を背けば、今にも泣きそうな声が私を呼ぶ。
 続く行動もわかっている。
「~~~~っ!!」
 ぼふっと寝具が揺れ、人ひとり分の重さが圧し掛かる。
 力いっぱい抱きしめられ、馬鹿みたいに私の名前を連呼して。
「アメテュストス、私は…、お前の事を何より大切に思っているから…っ」
 今にもしゃくり上げそうに弱々しいのにしっかりとした意志をもつ言葉。比例するように痛い程に抱きしめられ…
 …というか、
「わかっている。…だから離せ。痛い。」
「!アメテュストス!!」
 花を撒き散らしそうなほど輝いた笑顔に瞬時に変わり、さらに締め付ける力は強くなった。


 全く、呆れるほど馬鹿な奴だ。
 直球でしか勝負できない、自分の思いはただひたすら真っ直ぐ伝えてきて―…。
 それが重く痛い時もあるけれど
 疑う余地がないほど確かなまでに、それは奴の思いの形なのだ。

 

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