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2024年04月20日13時26分
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レオン捕虜3 (2/2)

2008年11月19日21時09分
3後半です。累計5つめ。これで一区切り。ちょい長い。


2-12-2
3-1
R-18、レオン捕虜、鬼畜、其処に愛はたぶんない
相変わらずの勢いまかせ執筆
誤字があればそっと教えてください。そっと直します。


本文は続きを読むでどうぞ
 
 
 
 
 

3(2/2)
 
 
 軽く放心状態にいる彼の脚を広げ、その間へと入り、脚を持ち上げる。  
「…っ!!」
 後ろの窪みへと指が触れた瞬間、何をされるのか理解したのだろう。我に返り力任せに手を振り払われた。
 だが、些細な抵抗など予期していれば無意味である。直ぐさま押さえつけ、以前のように両手を拘束した。但し、今回は後ろ手ではなく、前で。手首を締めるだけの緩やかな拘束。
 これから与える事象を考えれば、ある程度の身動きは取れる方が良いとの判断である。
「余計な苦しみを味わいたくなければ大人しくしている事だ。」
「ぃ…ッ、や、やめ…」
 暴れ逃れようとするのを制し俯きに寝かせ、ばたつかせる脚も自らの体重を乗せ抑えつける。
 その腰を軽く持ち上げ、そっと指を這わせば震えあがる体。
「何故だ、このような事……私、は…!」
 漸く、か。
 繰り返された質問ではある。だがこれまでとは違い、言葉だけではなくその色にも動揺が剥き出しになった。
「わからないか、レオンティウス?」
 捕えてから今日まで彼に与えてきた行為。そして、今から行う事。おそらく彼が理解できるのは、内から湧き出る怒りに任せた暴力のみ。こうした性的な行為は屈辱を味あわせる為とは知っても、何故出来るのかわからない。そう、単純に男でありながら男を犯そうとする事自体に疑問を持ち、理解できず受け入れられない。
 ―そういう男なのだ、彼は。綺麗な世界で生きてきた者は。
 私とて、男を抱く趣味は無い。それでも自らしているのは知らしめてやりたいからに他ならない。
「貴様が受ける行為は全て、嘗て私もこの身に受けた。」
 奴隷という名の道具。そうして生きてきた数年間。ヘマをすれば体罰、生死を気にせぬ暴力。あの神官は元より、同じ奴隷である周りの大人からも、綺麗な顔の少年というだけで散々可愛がられた。
 苦しみなど知らぬこの王に教えてやる、人としての権限を持たぬ生の扱われ様を。
「本来ならば前戯など無いぞ?フフ…感謝するがいい。」
 指を差し入れれば、全身を強張らせ、力が入るのが判る。
「イっぅ…ゃ…や、…ッ」
 本当に行為目的に使われたことがないのだろう。此れは、下手をすれば本当に壊れてしまうのではないか。
 それはつまらない。駄目だ。
 かと言って止める気は無い。
 ならば、偶には本当に、じっくりと遊んでやるとしよう。
「エレフ…っ、や、め…、ィうッ!」
 少し爪が引っ掛かっただけでこの様子。
 口を近づけ、唾液を垂らす。潤滑油の代わりだ。…まぁ、気休め程度にしかならぬだろうが。
「初めは快感など無かろう。だが繰り返せばいずれは得られよう。」
 そんなもの得たくはない、と反論したいだろう。だが此処で否定したところで、どうにもならない事。今回だけで終わらない事は彼も承知しているだろう。ならば私の言葉はいずれ真実となる。
 じっくり中を解し、指が十分動かせるようになるのを待ってから、本数を増やす。
 握りしめられた拳は小刻みに震え、喉からは時折、苦痛によるくぐもった声が漏れる。必至に耐えようとするその背中はとても小さく見える。
「もっと力を抜け。辛いだけだ。」
「ッ、ぃ…」
 不慣れに加え拒絶から、無駄に力が入っている。折角此方が気遣ってやっていると言うのに、さして意味を為さないではないか。かと言って何もしなければ後に私自身も辛いだろう。此処で止めるつもりは無い、最後まで付き合ってもらう。ならば私も観念して無意味にすら思える行為を続けるとするか。
「ゆっくり息を吐け。出来るな?」
「ッハ…、ァ、ッ…」
 逃げられないと分かっては、彼も少しでも楽な方を選びたいのだろう。私の指示のまま、呼吸を整えようとする。が、その内に渦巻く拒絶の感情が勝るのか、その呼吸は浅く、うまく吐きだせない様である。
 痛みを与えぬよう極力優しく解しながら、その息が整うのを待ってみるものの、何時まで経っても変わらない。
 いい加減に焦れてくる。
 耐えかね、一旦指をぎりぎりまで引き抜き、更に指を増やし3本一気に捻じ込んだ。
「イぃッ、っアア…ッ!!」
 流石に、きつい。思ったよりも指が進まない。やはり、少し焦りすぎただろうか。
 例えば恋人ならば、今回は此処で中断し回数をかけて慣らしてやる。もし女であれば元々受け入れる為にある場所だ。もう少し苦労も減る。
 だが彼はそのどれでも無い。
 今や私に従う事しか赦されぬただの捕虜。ぬくぬくと育てられ、我々の事など見ずにいた愚かな王族。
 最後まで教えきってやる。止めてやるものか。苦しめばいい。なす術もなくただ犯される苦痛を味わうがいい。
「…っ、…ぅ…」
「?」
 途端に。
 その身体は弛緩し、締め付けていた強張りがいくらか和らいでいく。
「レオンティウス、まさか、貴様」
 小さく震え、揺れる肩。
 途切れ途切れに聞こえるは、嗚咽。
 指を引き抜き、乱暴に体を転がせば見えるは彼の貌。
「っ、く…、……、っ…う……ッぁ…」
 遂に、やっと、やっとだ。
 どれだけの暴力を与えても揺るがずいた彼が
 恥辱に顔を歪めながらも必死に耐えていた彼が
 
 今、堰が切れたかのように情けなく、瞳に溜めた涙を流している。
 
「フ…フフ…」
 そうだ、これだ。
 この顔が見たかった。
 自分にとって大事なものを奪われる痛みを感じ、涙する。やっと貴様はこの場所に立ったのだ。
 だが、まだ始点に過ぎぬ。もっと味あわせてやろう。もっと見せてくれ、嘆き悲しむ姿を!
「さて…レオンティウス、覚悟は出来ているな?」
 力なく投げ出された四肢。両の手で脚を高くと持ち上げ抑えつけ、自身のものを宛がう。
 瞬間、彼の体は大きく跳ね、震えた。
「ぃ、いや、だ…っ、やめ、っ…やめて、くれ…ッ!」
 愉快なほど愚かな叫びに、思わず口の端が吊りあがる。
 ―誰が。
 小さく呟き、ぐ、と腰に力を込めた。
「ひ、ぎ、ィ…ッぃああああああ!!」
 闇を斬り裂く悲鳴が聞こえる。
 縛られた手は動かしづらそうにしながらも頭上の薄いシーツをきつく握りしめ、見開かれた目からは大粒の涙が止め処なく零れ落ちる。
 まだほんの僅か、先端が入っただけだ。それでも慣れぬ身体には相当の負担だろう。
「ぃた…ッぃ、いやだ、やめ…」
「痛いと思うのなら力を抜け…此方とて辛いではないか」
 出来る限り優しさを込め諭しても、冷静さを欠いた彼には届かない。
 先ほどまでは残された理性で言葉に従う努力を見せていたというのに、今やただ首を横に振るばかり。
「……、続けるぞ」
「ひッ、ま…ッあぐ…、」
 ぎち、と引っかかるように鈍い進み。
 これでは此方こそ十分に呼吸を整え、少しずつ進めるしか出来ない。
 さて、どうしたものか。
「えれ、ふ…頼む…、っ、やめ…、く、…っ」
 まるで子供のような泣き方。しゃくり上げて言葉を詰まらせ、潤んだ相貌が此方を見遣る。
 以前、決して屈しはしまいとしていた真っ直ぐな光は何処へいったのだろう。涙で滲んで隠されているだけなのだろうか。
「……はぁ、埒が明かんな。」
「…っん、くぅ…ぁっ…」
 大きく息をつき、差し込んでいたものを一旦引き抜く。
 私としたことが―
 別に無理矢理にでも進めてやっても構わなかった。力任せに貫き、抽送を繰り返せば彼の悲鳴は一段と強くなるだろう。
 だが、壊れてしまうのではないか。
 無理矢理犯され、精神を病み、やがて――。そのような者たちを少なからず風の都で目にした事がある。奴隷達の中にも。町中で見かけた幼き少女達―恐らく何も知らず娼婦として売られたのだろう―も。
 それでは駄目だ。
「…っ!…え、れ……?」
 私が遣り易いように、適当に体を転がし四つん這いにさせ、背中に舌を這わす。
「しっかり体を支えておけ」
「…? っ、ん…」
 やり直しだ。あまりにも遣り辛い。潤滑油となるものを持って来なかったのが失敗だったか。
 窪みへも舌を這わせ、捻じ入れる。たっぷりと唾液を垂らし、十分に湿らす。
 同時に彼のものも弄ってやれば、自然と体が弛緩するらしい。相変わらず嗚咽は聞こえ続けているが。
 壊してはならぬものというのは扱いが難しい。
 最後までと決めたのは私自身なのだから途中で投げるわけにもいかない。
 全く、面倒な男だ。
 
 ―さて、いい加減良いだろう。飽いてきた。
 泣き疲れたのか、長い前戯に慣れたか、彼も時折くぐもった声を漏らすのみで反応が薄い。頃合いだろうか。
 しっかりと腰を支え、予告もせずに押し込める。
 無駄な力が入っていないせいもあるのか、先ほどよりも幾分かやりやすい。
「ぇ、ぁ、…ッぃ、い…あ…ッ」
 思考を止めでもしていたのだろうか。その衝撃は不意打ちだったとでも言うように肘が折れ、彼は上半身を崩す。
「…は、あ゛、ああ…ぅ…」
「く、…、フ…、全部入ったぞ」
「……」
 …何だ? 反応が、無い?
 痛みに喘ぐ声も、嗚咽も、聞こえない。
 まさか壊れてなどいないだろうな?
「レオンティウス!」
 一喝し、腰を支えていた手を振りかざし強く叩く。
「…っ!! ぁ、…えれ…、」
 大きく体が跳ね、伏した顔が捻られ此方を見た。
 気でも失っていたのか、それとも本当に壊れる寸前だったのか、なんとも虚ろ気な顔。
 だが大丈夫だ、彼はまだ此処にいる。
「動かすぞ」
「ぇ、あ、や、やめ…んッ! ア、っん…ッ」
 まだ意識がはっきりとしていないのか鈍い反応を余所に、ゆっくりと腰を動かし始める。
 じっくり慣らした甲斐があったか、彼の声から聞こえる痛みの悲鳴も先より少ない。これなら何とかなるだろう。
 と、思った矢先。
「ぃ…や……だ…」
 小さく聞こえた震えた声。聞こえるか聞こえないかという声に思わず耳を傾け動きを止めた。
「どうし…」
「ぃ、や、だ、いやだ、いやだ…ッ!!」
 問いを遮る叫び。
 否定するように頭を振り、身を捩じらせ逃げだそうとしているのか。しかしそれは私の支えにより叶わない。
「落ちつけ。大人しくしていれば酷くはせん。」
「無理、…ッぃや、だ…、エレフ…!!」
 嗚呼、本当に。
 何故彼はやめないのだろう。
 その名を呼び続けるのだろう。
 先ほどからずっとそうだ。余裕を無くせば出てくるは真の名。
 それを知るは、彼が私の兄弟である何よりの証拠。それが私を苛立たせるのは、彼も十分に承知しているはずなのに。
「えれふ…もう、いやだ…えれ、ふ…」
 煩い、うるさい、五月蠅い。
「…大人しく、する気は無い様だな。」
 優しくしてやろうと思ったのが間違いだった。その必要がどこにある?
 壊れる?そんな心配は無用ではないか。
 奇しくも自分で口にしたではないか、私が嘗て受けた行為である、と。
 私は壊れたか? 耐えがたき苦痛に死を選んだか? 違うではないか。これしきの事で、壊れる訳が無かったのだ、気遣う必要なんて、無い。
「く、っ…あアッ!」
 軽く引き抜き、一気に貫く。一際大きな声、それは悲鳴。
 だがその様なものには気にも留めず、そのまま抽送を続けていく。
「ぃ、ぃうっ、あ、やめ、ぃつッぅ!」
 そう、私が聞きたかったのはこれだ。何を迷う必要があったのだ。
 私から受ける行為に耐えれず、痛みに泣き叫び助けを請う姿。これこそが私の求めた彼の姿ではないか!
「無様なものだなレオンティウス、まるで女の様だぞ」
「やめ…ッ、は、あ、ぃ、いやあ、あああ!!」
 不慣れな身体では快感も皆無だろう。痛いだけの行為。愛する者に抱かれるわけでもなく。
 男の身でありながら、男に抱かれ、ただ叫び続け―嗚呼、誰がこの姿を見て彼が王だと認識できるのだろう。
「フフ…っ、なかなかな物だな…っ!」
 繰り返す動き、与えられる摩擦。次第に私の息も荒くなっていく。
 石牢に響く悲鳴も私にとっては甘美な酒。苦しむ姿は背筋を震え上がらせ、昂揚していく。
「…っ、…レオンティウス、」
「ぃ、ぃやだ! やめろ、エレフ、それは、あ、ひ、っ!」
 限界が、近い。自然と前後の動きが速まる。それはされるが儘の彼にも伝わっているだろう、必至に私を止めようとする言葉を叫び続ける。
 だが知ったことか。
 貴様はただ無力に無様に不格好に、私に組み敷かれるしかないのだ。
 そう、私に。
「…いきますよ、」
 耳に口を近づけ、はっきりと聞こえるように
 優しく、優しくその言葉を告げ、終わりが訪れる。
「"兄上"。」
「! エレ…ッ…!!」
 
 
 
 
  
 傍らで崩れ落ち、眠る獅子。
 股の間に垂れた白い液体も、泣きはらした跡も残したまま死んだ様に瞳を閉じている。
「"兄上"…か…、…。」
 彼は次目覚めた時、何を言うのだろう
 私を前にし、何を思うのだろう

 嗚呼、どうか―
 
 壊れずにいれ下さい”

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